DIYが好きな方、いらっしゃいますよね?
私も、好きです。時間があったらのめり込んでしまうくらい。
今から20年ほど前、私達家族は社宅生活でした。
社宅生活って聞くと、よく「大変だったわね」と言われますが
私の社宅生活は、むしろとても恵まれていて、
幸せな時間を過ごせた場所でした。
社宅では、子育て中のママは私の他には少なくて、
最初は居場所のない感覚もありましたが、主人と同期の奥さん、
同じフロアの同世代の奥さん、子どものあるなし関係ないコミュニティーが出来て、
私にとっては居心地のいい場所になりました。
初めてDIYというものを、体験したのも、この社宅生活の中でした。
仲良くなったお友達のお家へお邪魔すると、同じ社宅の間取りなのに、
ぜんぜん違う空間にびっくりしました。
よく話を聞くと、退去の時に復旧するけど、どんなにきれいに使っていても
修繕費用が発生して、自己負担になるそうです。
「それなら好きなようにコーディネートした方がいいじゃない!」と
彼女の家は、私の家とはまるで違う、異空間になっていたのです。
当時の社宅の床は、グレーのPタイル敷きだったので寒々しいものでした。
私達も、異空間の友人宅に触発されて、床の長尺シート(クッションフロアー)を貼ることが、初めてのDIYでした。
社宅時代には、ナチュラルカントリーにハマって、
『私のカントリー』『美しい部屋』(両方とも主婦と生活社)
などのインテリア本を友人同士で回し読みしていました。
乳飲み子を背負って床を貼る。なんでそこまでとお思いでしょうが、
思った通りに床が貼れていくと、我が家へ来たお客さんの反応が楽しみになって、
余計に張り切ってしまうのです。子どもとっては、いい迷惑だったでしょうね。
こんな形で、床貼りからカーテンなどの装飾品作り、家具作りにも挑戦しました。
もっとも、家具作りは、主人の方がプロの腕前なので
私のイメージに合わせて作ってもらいました。
主人も大工仕事が好きなので、自然とハマりました。
いろいろ作りましたが、当時作った物で今も使い続けているのは、
木製の椅子型の台とチェストです。
なかなか捨てられないのと、引っ越す先でなんとなく家の雰囲気にもマッチして、
気が付いたら今も使っています。(使いやすいってことでしょうか?)
雑誌を見ながら主人が作ってくれた椅子型の台は、緑色のペンキで塗りました。
チェストは、当時ハマっていたカントリー調です。
取手部分が、陶器で作られたお気に入りです。
今は、家具を作るより、壁紙や塗り壁でDIYを楽しむことが多いです。
家具や照明との調和を考えるのも、楽しいです。
大掛かりなリフォームじゃなくても、お部屋のイメージを十分変えられる。
そんなDIYも素敵なデコレーションアイテムだと思うのです。